COLUMN

コラム

飲食店内装

2024.06.19

飲食店内装の成功のコツ!デザインのポイントから業者選びまで徹底解説

飲食店を成功させるためには、美味しい料理や心のこもった接客だけでなく、内装デザインが果たす役割も非常に重要です。

内装は店舗の第一印象を左右し、お客様に「また行きたい」と思わせる大切な要素です。

おしゃれで居心地の良い内装は、リピーターの獲得や口コミの拡散にも繋がります。

本記事では、飲食店内装のデザインを成功させるための具体的なポイントを徹底解説します。

さらに、内装工事にかかる費用相場や、おすすめの施工業者の選び方も紹介します。

初めて内装デザインを検討する方にもわかりやすく解説していますので、ぜひ最後までお読みください。

「成功する飲食店を作るには、内装から」をモットーに、理想の店舗づくりを一緒に目指しましょう。

目次

飲食店内装デザインがもたらす重要なメリットとは?

飲食店内装の重要なメリットを表す明るいカフェと顧客のリラックスした雰囲気

飲食店の内装デザインは、ただ見た目を整えるだけではありません。

お店全体の印象や運営効率、さらには集客力や従業員の働きやすさにも大きな影響を与えます。

ここでは、飲食店内装デザインがもたらすメリットを具体的に解説します。

内装デザインが店舗に与える影響

内装デザインは、お客様が店舗を訪れた際の第一印象を左右する重要な要素です。

また、店舗の雰囲気や居心地の良さを決定づけるだけでなく、売上やリピーター獲得にも密接に関わっています。

たとえば、明るく開放的な内装はカジュアルな雰囲気を演出し、一方でダークトーンを基調とした内装は高級感を醸し出します。

さらに、動線やレイアウトの工夫次第で、お客様の滞在時間や満足度を高めることも可能です。

つまり、内装デザインは「空間づくり」を通じて、店舗運営全体を支える基盤となるのです。

集客力向上!内装デザインで売上UP

魅力的な内装は、集客力を高めるための強力な武器となります。

おしゃれでインパクトのあるデザインは、訪れたお客様が自然と写真を撮りたくなる空間を生み出します。

こうした空間は、SNSでの拡散を促し、店舗の知名度向上や新規顧客の獲得に繋がります。

さらに、内装が魅力的だと、顧客は店舗を記憶しやすく、再訪する可能性も高まります。

内装デザインに投資することは、長期的に見て売上を安定させる手段と言えるでしょう。

顧客満足度向上とリピーター獲得のカギ

内装は、料理や接客とともに顧客満足度を高める要素の一つです。

たとえば、リラックスできる座席配置や落ち着いた色調の照明は、心地よい時間を提供します。

また、内装が統一感を持っていると、顧客は店舗のブランド価値を感じ取りやすくなります。

このような空間が提供できれば、リピーターの増加や口コミでの宣伝効果を期待できます。

従業員の働きやすさを高める店舗設計

内装デザインは、従業員の働きやすさにも直接影響します。

動線を工夫し、厨房やレジの配置を最適化することで、業務効率を向上させることが可能です。

また、快適な空間で働けることは、従業員のモチベーションや満足度を高め、離職率の低下にも繋がります。

おしゃれな内装は従業員にも自信を与え、店舗への愛着を持たせる重要な役割を果たします。

おしゃれなカフェ内装のイメージ

飲食店内装デザインを成功させるための5つのコツ

飲食店の内装デザインを成功させるためには、計画的な準備と明確な方向性が必要です。

内装は店舗の雰囲気や顧客体験を大きく左右するため、適切なポイントを押さえることが欠かせません。

以下では、内装デザインを成功させるための具体的なコツをご紹介します。

飲食店の内装デザインで失敗しないために押さえるべきポイント

飲食店の内装デザインでは、見た目の美しさだけでなく、機能性や実用性も重視する必要があります。

成功するためには、以下の5つのポイントを押さえることが重要です。

明確なコンセプトで店舗の個性を際立たせる

店舗の個性を際立たせるためには、まず明確なコンセプトを設定することが重要です。

コンセプトはお店の方向性を決める基盤となるもので、ターゲット顧客や提供する料理に基づいて決定します。

例えば、高級感を求めるなら黒やゴールドを基調としたシックなデザインを採用し、カジュアルな雰囲気を目指すならナチュラルな木目調や明るい色を取り入れると良いでしょう。

コンセプトが曖昧だと、内装がちぐはぐになり、顧客に統一感を感じてもらえないため注意が必要です。

効率的な動線とレイアウトで運営の流れをスムーズに

動線とレイアウトは、スタッフの業務効率と顧客満足度に直結する要素です。

スタッフがスムーズに料理を提供し、顧客が快適に過ごせる動線を計画することが重要です。

例えば、厨房から客席までの動線を短くし、顧客同士やスタッフが動線上で交錯しないよう工夫しましょう。

また、レイアウトでは、客席と通路の幅を適切に確保し、混雑を防ぐ設計が求められます。

照明で空間にアクセントを与える!雰囲気作りのコツ

照明は、店舗の雰囲気や演出効果を高める重要な要素です。

例えば、温かみのある電球色はリラックスした雰囲気を作り、高級感を求めるなら間接照明を活用すると良いでしょう。

また、料理を美味しそうに見せるためには、自然光に近い照明を取り入れることがおすすめです。

照明の配置や明るさを工夫することで、店舗全体の雰囲気を劇的に変えることができます。

色使いで店舗の印象を統一し、ブランドを強化

内装の色使いは、店舗の印象を統一し、ブランドを強化する上で欠かせない要素です。

例えば、ベースカラーを白や木目調に設定し、アクセントカラーとして店舗のロゴに使用する色を取り入れるとブランドイメージを強調できます。

ただし、使用する色は多くても3色までに抑えることで、内装がまとまりやすくなります。

色使いによって、顧客に与える印象が大きく変わるため、慎重に選定することが重要です。

実用性を考慮した収納と設備の配置

実用的な収納と設備の配置は、店舗運営を円滑に進めるための基盤です。

例えば、客席の下を収納スペースとして活用したり、壁面に棚を設置することで、限られたスペースを有効活用できます。

また、設備を配置する際は、スタッフが作業しやすい高さや位置を考慮することで、業務効率を高めることが可能です。

収納と設備の配置は、見た目の美しさだけでなく実用性を兼ね備えることが重要です。

デザイン作成時の注意点

内装デザインを作成する際には、以下の点に注意する必要があります。

収納不足が店舗運営に与える影響と解決方法

収納不足は、店舗運営に大きな支障をきたす要因の一つです。

特に、調味料や備品、清掃用具などが店舗内で散乱すると、動線を妨げ、業務効率が低下します。

この問題を解決するには、壁面収納や吊り下げ棚を活用し、限られたスペースを有効活用する方法があります。

また、収納家具を内装デザインに統一感を持たせることで、見た目の美しさを保ちながら実用性を高めることが可能です。

素材選びで仕上がりと耐久性を両立させる

内装の素材選びは、仕上がりの美しさだけでなく、耐久性にも大きな影響を与えます。

例えば、床材には汚れがつきにくく、清掃が容易な素材を選ぶことで、清潔感を維持しやすくなります。

また、壁材やカウンターには、耐久性が高く傷つきにくい素材を採用すると、長期間使用する際のコストを削減できます。

デザイン性と実用性を両立させる素材を選ぶことが重要です。

施工の現実性を考慮したデザイン選定

魅力的なデザインでも、施工が難しい場合は実現不可能になることがあります。

例えば、大規模な造作や特殊な設備が必要なデザインは、予算や工期に大きな影響を与える可能性があります。

このため、施工業者と綿密に打ち合わせを行い、現実的に実現可能なデザインを選定することが大切です。

施工の現実性を考慮することで、計画のスムーズな進行が期待できます

店舗の入り口や、客を引き寄せる内装照明の写真

成功事例で学ぶ!おしゃれな飲食店内装デザイン

飲食店の内装デザインを成功させるためには、実際に成功した事例を参考にすることが効果的です。

具体的な成功事例を見ることで、自分の店舗に取り入れたいアイデアやコンセプトを明確にすることができます。

ここでは、雰囲気別におすすめの内装デザインを詳しくご紹介します。

雰囲気別のおすすめ内装デザイン

店舗のコンセプトやターゲット顧客に応じて、内装デザインを選ぶことが重要です。

以下では、さまざまな雰囲気を演出する内装デザインを具体的にご紹介します。

高級感を演出!統一感のある洗練されたデザイン

高級感を演出する内装デザインは、高単価の商品を提供する店舗に特に効果的です。

例えば、ダークトーンを基調にゴールドやシルバーのアクセントを加えることで、洗練された印象を与えられます。

統一感のある素材選びも重要です。

床や壁、家具の素材を同系色や質感で揃えることで、高級ホテルのような雰囲気を作り出すことができます。

また、照明には間接照明を取り入れ、柔らかな光で空間を包み込むことで、さらに高級感を高められます。

大正ロマン風のノスタルジックな内装で魅了する

ノスタルジックな雰囲気を好む顧客には、大正ロマン風の内装がぴったりです。

木製の家具やクラシックな照明器具を配置し、壁紙にはレトロな模様や花柄を取り入れることで、懐かしさと温かみを演出します。

また、ステンドグラスや和洋折衷の小物を活用することで、大正時代の雰囲気を忠実に再現することが可能です。

こうした内装は、写真映えも良いため、SNSでの拡散効果も期待できます。

開放感と清潔感のある明るい空間づくり

ファミリー層やカジュアルな客層をターゲットにした店舗には、開放感と清潔感を重視した内装が効果的です。

白やパステルカラーを基調に、自然光が差し込むよう大きな窓を設置することで、明るく清潔な印象を与えられます。

さらに、グリーンを活用したディスプレイや植物の装飾を取り入れることで、自然の癒しを感じられる空間を演出できます。

清潔感のある内装は、リラックスしたい顧客にも支持されるでしょう。

差別化を図るスタイリッシュで個性的なデザイン

競合店との差別化を図るためには、スタイリッシュで個性的なデザインが効果的です。

例えば、インダストリアルなテイストを取り入れ、金属やコンクリートの質感を活かした内装は、クールで都会的な印象を与えます。

また、大胆なアート作品やカラフルな壁画を取り入れることで、ユニークな空間を作り上げることも可能です。

個性的なデザインは、特定のターゲット層に強くアピールでき、リピーターの増加に繋がります。

カジュアルで親しみやすい雰囲気の店舗作り

カジュアルで親しみやすい内装は、多くの顧客層にアピールできる万能な選択肢です。

木材や布製の家具を使用し、温かみのある色合いを基調にすることで、誰もがリラックスできる空間を作り出せます。

また、手書き風のメニューや壁面装飾を取り入れることで、アットホームな雰囲気を演出できます。

こうした内装は、長居したいと感じるお客様を増やし、売上アップにも繋がるでしょう。

飲食店の経費管理 - 手書きで経理作業を行う場面

飲食店内装工事の費用相場と内訳

飲食店の内装工事は、店舗の魅力を引き出し、顧客を惹きつけるために欠かせない投資です。

しかし、工事にかかる費用は幅広く、適切な予算計画が求められます。

ここでは、内装工事の費用相場や内訳について詳しく解説します。

内装工事の費用相場を徹底解説

飲食店の内装工事における費用相場は、工事の規模や内容により大きく異なります。

以下では、改装やリノベーションの価格帯、具体的な工事内容ごとの費用目安についてご紹介します。

簡単な改装から本格的なリノベーションまでの価格帯

内装工事の費用は、店舗の規模や希望するデザインにより変動します。

簡単な改装であれば、坪単価は10万円〜30万円程度が一般的です。

例えば、壁紙や床材の変更、照明の交換などが該当します。

一方、本格的なリノベーションでは、坪単価が60万円〜100万円に上昇することがあります。

これは、厨房設備の入れ替えや間取りの変更など、規模の大きな工事が含まれるためです。

具体的な工事内容ごとの費用目安

内装工事には、以下のような項目ごとに費用が発生します。

  • 壁紙・床材の変更:1㎡あたり3,000円〜8,000円
  • 照明設備の設置:1台あたり10,000円〜50,000円
  • カウンター設置:1基あたり50万円〜150万円
  • 厨房設備の更新:100万円〜500万円

これらを組み合わせることで、全体の費用が決定します。

細かい見積もりを取り、必要な工事内容を明確にすることが重要です。

費用の内訳と考慮すべき要素

内装工事にかかる費用を正確に把握するためには、その内訳を理解することが欠かせません。

ここでは、設計・施工費用の内訳、設備や材料費、予期しない追加工事のリスクについて解説します。

設計・施工費用の内訳と実際の金額感

内装工事費用の中で、大きな割合を占めるのが設計費施工費です。

設計費は全体の10〜15%、施工費は30〜50%程度が目安とされています。

例えば、総工事費が500万円の場合、設計費は50万円〜75万円、施工費は150万円〜250万円程度となります。

これに加え、デザイン性の高い設計や複雑な施工が必要な場合、さらに費用が上昇することがあります。

設備や材料費にかかるコストを把握する

内装工事では、設備や材料費が全体費用の40〜60%を占めることが一般的です。

例えば、厨房設備、照明器具、床材などが該当します。

高品質な素材を選ぶことで、耐久性やデザイン性を向上させることが可能ですが、その分コストも増加します。

費用対効果を考慮した選択が必要です。

予期しない追加工事の発生リスクとその対策

内装工事では、計画外の追加工事が発生するリスクがあります。

例えば、古い建物で予期しない配管や電気系統のトラブルが見つかるケースが挙げられます。

このようなリスクを軽減するためには、事前調査を徹底することが重要です。

また、見積もり時に予備費を確保し、柔軟に対応できる体制を整えておくと安心です。

内装業者選びのポイントと選定基準

飲食店の内装工事を成功させるためには、信頼できる業者の選定が欠かせません。

業者によって得意分野や対応力が異なるため、しっかりと選定基準を設けることが大切です。

ここでは、信頼できる業者を選ぶためのチェックポイントを解説します。

信頼できる業者を選ぶためのチェックリスト

内装業者を選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。

適切な業者を選ぶことで、スムーズな施工と理想の内装デザインが実現します。

過去の施工実績をもとに安心できる業者を選ぶ

業者の信頼性を確認するために、まず過去の施工実績を確認しましょう。

施工実績は業者のホームページやカタログで閲覧できる場合が多く、自分の店舗のコンセプトに合った事例を探すことが重要です。

また、同じ飲食店の施工事例が多い業者であれば、飲食業特有のニーズにも対応できるスキルが期待できます。

さらに、口コミや評価を調査することで、業者の品質や対応力について具体的な情報を得ることが可能です。

提案力や柔軟性の高さを見極めるポイント

内装業者を選ぶ際には、業者の提案力や柔軟性にも注目してください。

例えば、あなたの店舗に合ったアイデアを積極的に提案してくれる業者は、デザインの幅を広げるうえで非常に心強い存在です。

また、施工中に予期せぬ変更が発生した場合に、柔軟に対応できるかどうかも重要なポイントです。

打ち合わせ時に業者がどのような姿勢で対応しているかを観察し、親身になって話を聞いてくれるかを確認しましょう。

見積もり内容の透明性と理解しやすさの確認

信頼できる業者は、見積もり内容が明確で透明性が高いのが特徴です。

見積もりには、工事の範囲や使用する材料、費用の内訳が細かく記載されているべきです。

特に、追加費用が発生する可能性についても事前に説明してくれる業者を選ぶと安心です。

理解しにくい見積もりや不明確な部分が多い場合、その業者には注意が必要です。

飲食店の内装デザインで理想の店舗を実現しよう!

飲食店の内装デザインは、店舗の魅力を最大限に引き出し、顧客に強い印象を与える重要な要素です。

この記事で紹介したデザインのコツや施工事例、業者選びのポイントを参考に、自信を持って内装工事を進めてください。

理想の内装を実現することで、店舗の集客力が向上し、顧客満足度やリピート率の向上にも繋がります。

一歩ずつ丁寧に準備を進め、魅力的な店舗を目指しましょう。

この記事を書いた人

青島 雅人

大学卒業してすぐ金型の図面作成の業務を経験後、住宅業界で6年(営業と現場監督)、店舗設計業界で8年経験し、100現場以上担当してきた一級建築施工管理技士 & 建築士。これまで細かい図面作成はもちろんのこと、現場管理をする上での職人さんへのコミュニケーションは欠かさず、しっかりと現場を管理してきており、様々な会社様が協力関係にある。また、これまでの経験から、住宅だけでなく、飲食店やサロンなど店舗の建築を任されることが多い。お店づくりや建築にあたっての不安やお悩みはご相談はお任せください。

大学卒業してすぐ金型の図面作成の業務を経験後、住宅業界で6年(営業と現場監督)、店舗設計業界で8年経験し、100現場以上担当してきた一級建築施工管理技士 & 建築士。これまで細かい図面作成はもちろんのこと、現場管理をする上での職人さんへのコミュニケーションは欠かさず、しっかりと現場を管理してきており、様々な会社様が協力関係にある。また、これまでの経験から、住宅だけでなく、飲食店やサロンなど店舗の建築を任されることが多い。お店づくりや建築にあたっての不安やお悩みはご相談はお任せください。

BACK